綿布団の打ち直し

綿布団を調べてみると、打ち直しという言葉をよく見かけます。耳慣れない言葉ですので一瞬あれ?と思います。これは、長く使った綿布団を業者がオーバーオールするということです。綿布団は長く使っていると、いくら外に干しても膨らまなくなります。

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これは綿の繊維の構造上の特徴から来るものです。綿の繊維は竹の様な物です。太陽の光に暖められると内部の空気が膨張して、曲がっていた繊維の一本一本がのびて、綿全体が膨らむことで、ふとん全体が膨らみ、ふかふかになるのです。しかし綿も植物の繊維なので、気温や湿度の変化に長年さらされると、繊維そのものがひび割れをおこし始めます。こうなるといくら太陽の光で暖めても膨らまなくなります。こうなってしまうと保湿性、保温性とも悪くなってしまいます。暖めても暖めてもぺちゃんこのままの重たいふとんになってしまいます。


誰もが記憶にあると思いますが、家のタンスの奥からでてきたふとんがぺちゃんこで重た
いのはこの綿の繊維の破損が原因なのです。


綿布団の打ち直しというのは、このように綿の繊維が破壊されて保湿性、保温性が悪くなった綿を、機械で細かく解して、新しい綿を足して、新しい生地に入れる事なのです。費用は結構かかり、通常新品の綿布団を購入する7-8割程度の費用がかかるとの事です。羽毛布団とは違い、綿布団の打ち直しは原材料の綿の価格が下がってきていることから、あまり経済的では無いようです。


また、昔の綿はいいものだ。と言う事が信じられているようですが、昔の綿が今の綿よりも良くないという事はあまり考えられません。むしろ昔より品種改良が進み、今の方が良い綿を安価で仕入れる事が出来るくらいです。むかしは綿が高価であったことからそのように信じられて来たようです。


かといって、綿布団の打ち直しが不経済かというと、これは人の考え方に寄ります。新しい物を買って古い物を捨ててしまうよりも、古い物を直しながら長く使うほうが良いと思う人もいるでしょう。業者によっては、大人のふとんを子ども用に仕立て直してくれるところもあります。上手に今あるふとんを使う方法を考えるのが一番といえるでしょう。

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